| | 木方 洋二1), 木方 千春1), 来川 保紀2), 太田 幸伸2), 福田 聡史2), 稲垣 三喜男2), 高須 恭夫2), 高橋 勤子2), 福田 徳生2) |
| 1) (財)科学技術交流財団 2) 愛知県産業技術研究所 |
| Abstract 循環型資源である木質資源を積極的に活用することを目指して、環境に配慮した成形技術、熱処理技術、成分利用技術等を応用した材料・製品の研究開発および開発品の評価を行った。木質資源はクリーンな環境調和型資源であり、その一層の活用が望まれている。特に最近、多面的な機能が認識されつつある都市近郊林の保全と活用の観点からも、その生産物である木材の有効活用や新たな利用方法の開発が必要となっている。なかでも、木質系残廃材、剪定枝などは、一部がボード原料や燃料等に利用されているが、大部分は焼却または埋め立て処分されてきた。今後、これらを有効に活用していくことは、木質系資材の循環利用を考えていく上で重要な意義を持っている。この技術開発は木質廃材の再資源化の観点から、環境に配慮した方法で木質系資源の循環利用を目指している。試作した資材について、農林業および土木工事のマルチング材、緑化資材等に用いる目的で敷設・施工試験を行った。また、成形体についても実用化に向けて各種試作及び試験を行った。その経過を報告する。 | | | |