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平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 1290
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「資源循環·エネルギーミニマム型システム技術」平成11年度採択研究代表者
「機能環境流体を利用した資源循環·低エミッション型物質製造プロセスの創製」

生島 豊1)
1) 東北工業技術研究所 室長
Abstract:  従来の有害な溶媒や触媒を使用しない環境に配慮した資源のリサイクルシステムの構築やエネルギー消費を極力抑えた資源循環·低エミッション型の物質·材料の効率的な製造法の創製、およびそれに関する基礎研究を実施する。本研究では超臨界水、超臨界二酸化炭素を機能環境流体として反応場への展開を図ることで、環境、エネルギー消費に配慮した資源のリサイクルシステムの構築や物質·材料の効率的な製造法の創製を目指す。酸を触媒とする工業的に重要な有機合成反応(ベックマン転位反応、Diels-Alder反応等)を超臨界水中無触媒下で行った結果、特異的に反応が進行することを確認した。また、水溶性金属錯体触媒を超臨界二酸化炭素中で用いることにより、触媒と生成物の分離を容易にする新たな化学反応プロセスが実現できる可能性を示した。本研究における物質·材料生産プロセスの開発により、環境調和型物質製造法、高機能性材料製造、低エミッション型反応プロセス等の技術開発が今後期待される。

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