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共同研究終了報告書「脳活動に伴う二次信号の計測とその発生機序に関する研究」
Vol. 1 (2000) p.50
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高速光計測法
高島 一郎1), 飯島 敏夫1), 梶原 利一1), 菰淵 寛仁2), 森中 康弘2)
1) 電子技術総合研究所 超分子部
2) 松下電器産業(株) 先端技術研究所 次世代デバイス研究グループ
  脳の神経活動ならびに代謝活動をリアルタイムで高速イメージングするための高速光計測法の研究開発を行った。研究期間中、以下の仕様を有する光計測装置を完成させた。(1)CCD撮像素子を使用(1/3インチサイズの市販品 および1.2インチサイズのカスタム品)、(2)ショットノイズ S/Nが68dB以上、(3)毎秒300∼1300フレームの撮像レート、(4)1インチサイズ撮像素子面に均一光量(>95%)を確保する光学系、(5)ウィンドウズベースGUI の計測ソフトウェア。 開発した計測装置を用いれば、(A)膜電位感受性色素由来の外因性光シグナル(1次シグナル)、(B)組織の酸素消費/局所血液量変化由来の内因性光シグナル(2次シグナル)、の両方を高解像度、高感度、高S/Nで記録できることを示した。さらに、同一動物個体標本から1次シグナルによる神経活動マップと2次シグナルによる代謝活動マップを記録し、両者を定量的に比較解析する手法の確立を行った。

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