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平成18年度事業開始
熊本県「次世代耐熱マグネシウム合金の基盤技術開発」
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次世代耐熱Mg合金材料設計開発
合金組成開発
LPSO相生成メカニズム解明

河村 能人1), 山崎 倫昭1)2), 大谷 博司3), 糸井 貴臣4), 稲澤 利春4)
1) 熊本大学
2) テクノ産業財団
3) 九州工業大学
4) 千葉大学
Abstract  LPSO構造を有するMg合金展伸材に適した合金成分とダイカスト材に適した合金成分の開発を行うために、LPSO相の生成条件を明らかにする研究を行った。本合金の特徴であるLPSO構造を生成する合金組成条件を明らかにし、生成四原則を提示するとともに熱力学的計算による生成メカニズムの考察を行った。また、鋳造凝固時にLPSO相が形成される合金群をタイプI合金、鋳造凝固時にはLPSO相は形成されないが、その後の溶体化-高温時効によりLPSO相が析出する合金をタイプII合金として分類可能であることを明らかにした。
LPSO 相生成メカニズムの解明を目的として、その熱力学的計算手法を確立し、Mg-TM-RE 及び Mg-Al-RE 三元系における準安定 hcp 相の自由エネルギー計算とそれに基づく相分離挙動の熱力学的考察手法を示した。実験による LPSO 相形成組成探査においては、約 30 種の LPSO 相形成合金種を発見・確認した。

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