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平成17年度事業開始
奈良県「古都奈良の新世紀植物機能活用技術の開発」
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吉野クズ・大和マナの機能性評価及び活用技術の開発
吉野クズの骨粗鬆症予防機能等の評価及び栽培・食品への活用
クズの実用化に向けたクズ蔓抽出物や構成イソフラボノイド類の骨代謝改善、安全性、作用機構の解明

河村 幸雄1), 唐 漢軍2), 片山 員典2), 余 豊年2), 内海 龍太郎1)
1) 近畿大学大学院農学研究科
2) (財) 奈良県中小企業支援センター 地域結集型共同研究コア研究室
Abstract  ・クズの各部位 (根、蔓、葉、種子) からエタノール抽出物を調製し、成分とイソフラボノイド組成、含量を明らかにした。
・マウスの培養破骨細胞と骨芽細胞の増殖、分化に及ぼす各部位抽出物の作用を検討し、細胞レベルでの効果を解明した。
・卵巣を摘出した骨粗鬆症モデルマウスに細胞レベルでもっとも分化抑制能の高かった蔓抽出物を1〜6ヶ月間経口摂取させ、骨粗鬆症予防効果が示された。
・蔓抽出物の安全性 (急性毒性、亜急性毒性、変異原性) を確認し、これに基づいて、ヒトに対する小規模 (5人) のヒト介入試験を行い、ヒトでの有効性の可能性を得た。
・実用化 (商品化) を計るにあたり、栽培植物でかつ水抽出での必要性から、水抽出物について上記の有効性と安全性を再度マウスで確認し、実用化のためのヒト試験を実施した。

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