TOP > 巻一覧 > 目次一覧 > 書誌事項


平成17年度事業開始
群馬県「環境に調和した地域産業創出プロジェクト」
  56-57
[PDF (298K)


家畜排せつ物の低温ガス化技術の開発
副生成物の利用と環境負荷物質対策

宝田 恭之1), 板橋 英之1), 森 勝伸1), 森下 佳代子2), Hanny Johanes Berchmans3), 木村 啓二4), 塚田 耕一4)
1) 群馬大学
2) 小山高専
3) (財) 群馬県産業支援機構
4) JA東日本くみあい飼料
Abstract  クリーンなガス化プロセス構築のため、豚糞や鶏糞等の畜産排せつ物の低温熱分解及び燃焼で発生するスス、タールおよび排ガスに含まれる塩素 (Cl)、硫黄 (S)、リン (P)、各種重金属 (銅、亜鉛、鉛など) の化学形態及び放出量を調べ、環境への影響を明らかにし、次世代につながる放出抑制及び回収に関する技術を提案・実施することを目指した。
上記目的のため、本研究では、多種多様な畜産排せつ物試料の熱分解装置の作製、分析条件の設定、必要に応じて高効率な分離分析方法の開発を行った。
ガス化プロセスにて発生する固体残渣 (チャー)、タール、スス及び排ガスを回収し、各成分に含まれるCl、S、P、重金属を調べた結果、各元素が特有の挙動を示すことを突き止め、回収及び再利用技術への開発指針を提案し、脱硫・脱塩技術を実施するまでに至った。

[PDF (298K)

Copyright (c) 2011 独立行政法人 科学技術振興機構