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平成16年度事業開始
京都市地域結集型共同研究事業事業終了報告書
ナノメディシン拠点形成の基盤技術開発
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ナノテク材料による医療用イメージングとターゲティング技術の開発
腫瘍特異的プローブの融合材料の開発

平岡 眞寛1), 中條 善樹1), 小松 広和2), 西本 清一1), 田邉 一仁1), 伊藤 健雄1), 張 周恩2), 平田 直1)
1) 京都大学
2) ASTEM
Abstract  近年、早期かつ高精度ながん診断実現のために、「がんの形」ではなく、「がん細胞や組織で発生する病態情報」を検出する新しい可視化診断手法の開発が切望されてきた。我々は、がん組織を特徴づける因子として、「血管新生」「低酸素環境」「酸性環境」という三つの環境因子に着目した。これら因子は、がんに特徴的に発生する一方、正常組織にはほとんど見られないことから、これら情報を選択的に可視化できるプローブは、がんを明瞭に検出し得ると考えた。これら因子に応答する部位とシグナルを発信する部位から成るプローブを開発し、病態情報を正確に検出するイメージング技術の開発を試みた。

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