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平成15年度事業開始
京都府 「機能性微粒子材料創製のための基盤技術開発」
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超微細電子写真画像形成技術の開発
白川 善幸1), 三尾 浩2), 松坂 修二3), 丸山 博之3), 高島 竜介1), 下坂 厚子1), 藤村 隆二1), 樋口 亮平1), 安 剛史1)
1) 同志社大学
2) コア研究室
3) 京都大学
Abstract  粒子群である粉体の挙動を制御する方法の一つに、電場や磁場などの外場を利用する方法がある。この方法を用いると、ハンドリングが難しい微粉体を比較的自由に操作できる。特にナノレベルの粉体を取り扱うには、これらの場を精細に設計しなければならない。しかし、粒子の挙動は、場と場を感受する粒子との相互作用で決定されるため、場とともに粒子の特性も設計する必要がある。また、この相互作用は時々刻々変化するため、多粒子を扱う場合には、計算機による数値計算を行うことが不可欠である。
外場を利用した粉体挙動制御に関して先駆的応用例である電子写真システムを中心に、計算機上で微粒子の輸送予測をするための研究開発を行い、また、微粒子の帯電量および帯電量分布をその場測定できる装置の試作も併せて、微粒子制御技術を実用化する。具体的には、粒子物性を決定付けるトナー粒子帯電メカニズムを量子計算ならびに帯電モデルによって検討する。実際は、5〜10μmのトナーが用いられており、1mm3の体積中には約20万個のトナーが存在する。そこで、計算の大規模化のためのアルゴリズムを開発し、並列化処理技術を確立する。また、帯電量と粒度の計測システムを構築する。

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