| | 森 康維1)2), 下坂 厚子2), 藤井 透1) |
| | Abstract 機能性微粒子の構造化および複合化により、材料の機能の多様化、高精度化を目指す。材料の組織構造は機能性材料のエネルギー変換特性に鋭敏に影響するため、新規な機能性材料の創製には、まず希望の機能を有する粒子や材料の微構造を知り、材料生産システムで、その微構造を正確に形成しなければならない。そこで希望の特性を発現する材料微構造の設計法、ならびにその微構造を正確に形成させる生産システムの精密設計法の確立を目指した。 高分子複合材料には、繊維状物質を強化剤として混入した構造材と、フィラーと称し、微粒子を混入した機能材がある。本研究課題では、機能性として難燃化を取り上げ、サブミクロン粒子を用いた高分子複合材料の新しい製造技術を開発すると共に、フィラーの分散状態を評価する手法を確立することを目的とした。一方、繊維状物質を強化剤として混入した構造材に関する研究テーマとして、繊維状物質として竹繊維、あるいはその構成物である超微細ミクロ・フィブリル・セルロース(MFC)を用いことを考え、そのまま、または生分解性樹脂、熱可塑性あるいは熱硬化樹脂と複合し、射出成形できる低環境負荷の複合材料ペレットを開発し、高強度・高剛性・低熱膨張の半導体検査用プローブ・ディスクを開発する。 | | | |