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平成15年度事業開始
兵庫県 「ナノ粒子コンポジット材料の基盤開発」
  65-66
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ナノ粒子の分散・凝集構造の解析
固相中のナノ粒子・ナノフィラー分散状態の評価
(炭酸カルシウムナノ粒子プロセシングの評価方法の開発)

中前 勝彦1), 江口 健一郎2), 糟野 剛一2)
1) 神戸大学
2) (株)白石中央研究所
Abstract  コロイド炭酸カルシウム粒子の生成機構および粒子制御機構の解明を目的とし、得られた知見により、高度にナノサイズで粒子制御されたコロイド炭酸カルシウムの設計指針を得、高付加価値の新規商品が創生できると想定した。ナノサイズで高度に制御された粒子は、従来にない性能、機能の発現が期待でき、既存分野だけでなく、新規分野を開拓し、夫々の分野において革新的な技術の進歩に寄与できる。
粒子生成や制御機構の解明には、各反応過程における粒子挙動 (粒子サイズや粒子形状、その構造、その変化のタイミング) や共存金属塩の挙動を明らかにすることが重要と考え、本事業での高輝度放射光を活用したX線構造解析を有効な手法として位置づけた。本解析手法では「その場観察」や含有微量元素の「局所構造の解析」が可能となることから、自社にて蓄積してきた従来の分析手法から得られた知見とを統合することにより、粒子生成や制御機構の解明が可能となると考えた。

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