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平成15年度事業開始
和歌山県 「アグリバイオインフォマティクスの高度活用技術の開発」
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有用アグリリソースの高効率生産・利用技術の開発
組織培養技術を利用した環境耐性海藻の開発

佐伯 和弘1)2), 木村 創1)3), 田中 俊充1), 長浦 一博1), 能登谷 正浩4), 竹内 照文3), 山内 信3), 小野 宏隆5), 保志場 宇央5), 青山 勧5), 吉川 勝志6), 平野 宗正7)
1) 財団法人わかやま産業振興財団
2) 近畿大学 生物理工学部
3) 和歌山県農林水産総合技術センター 水産試験場
4) 東京海洋大学 海洋科学部
5) サカイオーベックス株式会社
6) 三洋テクノマリン株式会社
7) 和歌山県鋳物工業協同組合 鋳鉄魚礁部会
Abstract  和歌山県沿岸に繁茂する暖海性コンブ目植物 (カジメ・クロメ) は、魚介類の生育場や産卵場として重要な役割を果たしているが、近年これらの藻場が消失する「磯焼け」が紀南地方を中心に各地で発生している。
そこで、本事業では、
1) 高水温などの環境変化に強い優良種苗
2) 幼芽が良く生育する藻礁
3) 海藻種苗を陸上で大量に藻礁へ展開するため、干出状態で長時間種苗を保持する技術
4) 磯焼け海域で海藻の減耗要因となる藻食性魚類の食害を防除する技術
について研究を行い、磯焼け海域での藻場造成による累年海藻生育システムを開発する。
また、本研究で得られた技術を他の海藻類養殖に応用し、生産量の増大を図るとともに、和歌山県の特産品として事業化する。

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