| 食の機能性活用のための基盤技術の開発 がん予防を目指した食品機能性評価法の開発 ハイスループット食品機能性評価法の確立とその検証
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| 水光 正仁1), 西山 和夫1), 江藤 望1), 榊原 陽一1), 永濱 清子2), 岩田 喬子2), 内田 飛香2), ハリシュクマール 2) |
| | Abstract 食品機能性の評価は、実験動物を用いた in vivo 試験、ヒトによる摂食試験によって有効性を明らかにする必要がある。しかし、最初から in vivo 試験やヒトの摂食試験により評価するには、多大な費用、時間および労力を要する。そのため、簡便で精度の高い一次スクリーニングの開発が求められている。本研究は、食品の持つ多様な生理機能を細胞内のマーカータンパク質の発現パターンを測定することにより、一度の測定で同時に複数の生理機能を評価可能なシステムを構築することを目的として行った。 まず、既知の食品成分や薬剤について、培養細胞に作用させたときの細胞内のマーカータンパク質の発現パターン測定と従来法による生理機能の測定を行い、それらの結果をデータベース化した。次に、生理機能値とマーカータンパク質の発現パターンとの関係を関連付けるモデルを、各々の生理機能ごとにニューラルネットワークを用いて構築した。これにより、未知試料を培養細胞に作用させた時に得られたマーカー発現パターンから、複数の生理機能の値を同時に推定することを可能とした。 | | | |