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平成15年度事業開始
宮崎県 「食の機能を中心としたがん予防基盤技術創出」
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ウイルス発がんの機序解明と予防・治療法の創出
ウイルス肝炎からの肝発がん機構・進展因子の解明とその予防・治療法の開発
HGF 等生理活性物質による肝炎・肝硬変の予防・治療法の開発とその臨床応用

坪内 博仁1), 合田 榮一2), 森内 昭博1), 宇都 浩文1), 井戸 章雄1), 高見 陽一郎3)
1) 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科
2) 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
3) 宮崎県産業支援財団
Abstract  本研究では肝細胞増殖因子 (HGF) 及び osteoactivin (OA) に着目して、肝炎・肝硬変の予防・治療法の開発において基盤となる知見を得ることを目的としている。
1) HGF は実験的肝障害や肝硬変の予防および治療に有効であることを報告している。HGF 産生を促進し、HGF レベルを上昇させることができればこれらの疾患の予防・治療に応用できると考えられる。そこでこのような作用をもつ物質を、日常摂取する野菜に着目して探索した結果、ヒト培養細胞による HGF 産生を促進する数種類の野菜抽出物を見出すことができた。さらに、そのうちの 1 種類の野菜粉末投与によりラット肝臓中の HGF レベルが上昇することを明らかにした。
2) HGF の作用機構を解明するために、HGF 活性化制御機構の解明やアポトーシス制御分子の探索を行い、bcl-xL 及び npn3 を同定した。
3) OA トランスジェニック (OA-TG) ラットを用いて OA がコリン欠乏アミノ酸置換食飼育による脂肪肝、肝線維化及び前がん病変出現を抑制する可能性を見出し、その作用機序解析を行った。

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