| 電界電子放出型光源技術の開発 電界電子放出型光源技術の開発(高知大学)
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| Abstract カソードルミネッセンスを原理とする電界放出型光源の特長である高輝度・低消費電力・無公害性を生かし、車載用液晶ディスプレイなどに利用可能な面発光光源の実用化が上位テーマの目標である。電界放射型の蛍光体は、多方面で研究がなされているが低電圧で安定に発光する蛍光体は未だ存在しない。また、冷陰極の発光効率、寿命を決定するのも蛍光体であり、特に電子照射損傷による劣化・短寿命化が著しいため、長寿命化を図る必要がある。また、スローリークによる光源の劣化に対応するための真空封止も必要である。このような問題意識のもと、高知大学においては、蛍光体発光特性の改良および真空封止に関する以下の要素技術を開発する。 1.球状ナノ粒子の合成:球状ナノ粒子を基板表面に2次元規則配列させることにより、面内均一な高輝度発光が可能な面発光光源用エミッタ膜技術を開発する。 2.蛍光体の表面層除去技術:硫化亜鉛系蛍光体の最表面に存在する非発光層を除去する技術を開発する。 3.蛍光体の酸化物ナノコーティング技術:膜厚が5〜10 nm の酸化物保護膜形成技術を開発する。4.ジュメット線のセラミックコーティング技術:ジュメット線に対する封止ガラスの"ぬれ性"を向上させるセラミックコート技術を開発する。 | | | |