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平成14年度事業開始
沖縄県 「亜熱帯生物資源の高度利用技術の開発」
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食用植物資源の新規利用法および加工技術
カメリア属(ヤブツバキ)に含まれる有用物質
脱顆粒·抗炎症を指標とするツバキ属における活性分布

津波 和代
Abstract  肥満細胞の脱顆粒を契機として起きるアレルギーに対して有効な成分を探索する目的で,RBL-2H3細胞を用いるスクリーニング系を採用し,沖縄産植物を調査した結果ツバキ葉に強力な抗脱顆粒活性を発見した。この活性試験を指標とすることによってOCSの単離さらには構造決定に貢献した。さらに,OCS以外の類縁体の探索と脱顆粒活性の確認に貢献した。
また,ヒスタミン遊離作用,COX酵素の阻害,化学刺激による耳介浮腫抑制などの抗炎症作用を調べて,ツバキ成分の健康機能を総合的に評価した。さらに,ツバキと近縁種における脱顆粒阻害活性の分布を調べ,チャとサザンカがツバキと大きく異なるという興味ある結果を得た。この研究で産業利用に適した樹種や部位が明らかにされた。

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