| 生物資源に含まれる有用物質の機能解析 遺伝子資源の有効利用 タンパク質脱リン酸化酵素2A(PP2A)の遺伝子工学による生産と利用開発
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| 池原 強1), 新城 富喜子1), 池原 さつき1), 今村 志穂子1), 安元 健1) |
| | Abstract プロテインホスファターゼ2A(PP2A)は生体内シグナル伝達に重要な役割を果たしており、タンパク質のセリン·トレオニン残基に結合したリン酸基を加水分解する酵素の中でも最も基本的な酵素の一つである。そのため、生化学試薬として大きな需要がある。さらに、その活性は下痢性貝毒のオカダ酸や藍藻が産生する肝臓毒として知られるミクロシスチンによって強力に阻害されることが知られている。そこで、生化学試薬及び、これら貝毒、藍藻毒の高感度検出試薬として有用性が非常に高いPP2Aの大量生産を遺伝子工学の手法によって試み、PP2Aを試薬とした簡易検出キットを作製し、製品化を行うことを目的とする。 | | | |