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平成13年度事業開始
千葉県 「ゲノム情報を基本とした次世代先端技術開発」
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マウス長鎖cDNAがコードする蛋白質に対する抗体作製技術の開発及びその作製・評価
抗原蛋白質の作製
抗体の作製・精製・特異性評価
質量分析装置を用いた評価系の確立

原 康洋1), 島田 希代1), 古閑 比佐志1), 長野 美穂子1), 馬替 純二1), 竹内 淳1), 岸 フク子1), 小塚 芳道1), 鎌形 雄美子1)
1) 千葉県産業振興センター
Abstract  マウスKIAA相同遺伝子情報を用いて、マウスKIAA蛋白質に対するウサギポリクローナル抗体を作製しその評価を行う。
ウサギに免疫する抗原は全長配列解析に用いたショットガン遺伝子断片を利用し相同組換え技術を用いて抗原発現プラスミドに組み込むが、この工程は地域側の負担として行った。
作製された抗原発現プラスミドを大腸菌に組み込み大量培養したものを、その蛋白質の特性を考慮して精製する。得られた抗原蛋白質(GST; グルタチオン還元酵素融合蛋白質として産生)は免疫業者に送付し、49日のスケジュールでウサギに免疫する。抗体の評価はELISA・マウス組織から抽出した蛋白質を用いたWestern blotting・マウス培養細胞から抽出した蛋白質を用いたWestern blotting及び還流固定脳組織の浮遊法による増強免疫染色法でその強度ならびに特異性を評価する。更に質量分析装置を用いた抗体による免疫沈降産物の解析を加え、総合的に抗体の評価を下した。一方、抗体の精製に関しては、抗体アレイの作製を念頭に入れてすべての抗体に対してProtein Aによる粗精製を行い、さらに特異性向上のために必要な場合は抗原に用いた蛋白質と異なるタッグ(MBP; マルトース結合蛋白)を融合させたKIAA蛋白質に対するアフィニティ−で最終的に精製した。これら精製抗体の一部は商品化を達成した。

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