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平成13年度事業開始
千葉県 「ゲノム情報を基本とした次世代先端技術開発」
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マウス長鎖cDNAの取得・構造解析とそのための効率化技術の開発
cDNAライブラリー作製とクローン取得
cDNA配列のコンピューター解析
マウス長鎖cDNAアレイの作製

古閑 比佐志1), 長瀬 隆弘2), 菊野 玲子2), 小原 令子2)
1) 千葉県産業振興センター
2) かずさDNA研究所
Abstract  平成13年度には、ヒトKIAA遺伝子に対するマウス相同遺伝子取得のために必要な遺伝子ソースであるライブラリーの作製及び、相同遺伝子を効率良く取得するための技術を開発した。クローン選択に必要な末端配列解析を行い、最終的には180309の末端配列解析結果がかずさDNA研究所内で利用可能となった。末端配列の相同性からのみでは、取得できない相同遺伝子に関しては、新たにMUCH (multiplex cloning of homologous genes)法というハイブリダイゼーションの技術を利用したクローニング法を開発し、その取得に努めた(Biotechniques. 2004 May;36(5):798-800, 802, 804 passim)。コア研究室で得られた全長配列結果を用いてコンピュータによる相同性評価やゲノム配列と照らし合わせることで染色体領域の決定等も行なった。これらのcDNA情報はROUGE (Rodent Unidentified Gene-Encoded Large Proteins)データベースを構築し、世界の研究者へ向けての情報も発信した。さらにコア研究室で蓄積・管理しているマウス遺伝子クローンを用いて、ナイロン膜メンブランを基盤としたcDNAマイクロアレイを作製し共同研究先に配布するとともに、コア研究室においてもこれを用いた発現情報を蓄積した。

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