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平成13年度事業開始
長崎県 「ミクロ海洋生物による海洋環境保全・生物生産に関する技術開発」
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有害・有毒プランクトンの識別・同定
有害・有毒プランクトンの最適増殖環境の推定

松岡 數充1), 岩滝 光儀1), 平野 慶二2), 山砥 稔文2)
1) 長崎大学環東シナ海海洋環境資源研究センター
2) 長崎県総合水産試験場
Abstract  植物プランクトンには赤潮を形成し、沿岸域の魚類・貝類養殖にしばしば深刻な被害を与える特定の種類が含まれている。これらの有害プランクトンによる漁業被害を防除・軽減するためには、それぞれの出現状況や増殖特性等、基本的な情報を把握することが重要である。特定有害プランクトンの天然における増殖の要因を知るためには、培養株を用いた室内実験により、その種の基本的増殖条件を明らかにすることが必須である。一般的に植物プランクトンの増殖特性は海域ごとに差異があると考えられており、有害プランクトンでもそれらの基本的増殖特性を海域ごとに把握する必要がある。
本研究では、養殖生物の大量斃死の原因となる有害プランクトン (Cochlodinium polykrikoides、Heterocapsa circularisquama、Heterosigma akashiwo、Chattonela antiqua、C. marina、C. ovata ) の培養株を長崎県海域から分離・確立し,室内実験により、それらの最適増殖水温と塩分を明らかにした。

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