TOP > 巻一覧 > 目次一覧 > 書誌事項


平成12年度事業開始
秋田県 「次世代磁気記録技術と脳医療応用技術開発」
  118-119
[PDF (239K)


高偏極XeMRIによる多重脳機能計測技術
高偏極Xe-129の体内動態の開発

菅野 巖1), 藤原 英明2), 木村 敦臣3)
1) 秋田県立脳血管センター
2) 大阪大学大学院医学研究科
3) 大阪大学保健学科
Abstract  フェーズI・偏極Xe MRIの体内動態モデルの開発
本テーマでは、自発呼吸下の麻酔マウスに偏極Xeを吸入させ、肺や脳でのXeの画像およびダイナミック測定(洗い出し曲線測定)を行い、Xeの体内動態を明らかとするための解析モデルの開発を行った。Ketyの不活性ガスの体内分布モデルを基本とするPeledやKilianの方法を中心に検討し、これまで取り扱いの不十分であった自発呼吸下の洗い出し曲線の解析式を整理し、また測定用のパルス角の効果も考慮して新しい基本式を誘導した。
フェーズII・偏極Xe MRI体内動態モデルの実験的検証
フェーズIで得た基本式の適用性を確認し、詳しい実験結果の解析・考察から、以下の結論を得た。肺の洗い出し曲線の解析では、肺組織から肺胞への逆拡散の影響があるので、これを取り除くことが必要である。そのためには、RF照射が有効である。脳の洗い出し曲線の解析を信頼度高く行うには、肺と脳の洗い出し曲線の同時計測を行うことが1つの解決法となる。

[PDF (239K)

Copyright (c) 2006 独立行政法人 科学技術振興機構