JST200303 : 平成12年度事業開始<br>静岡県　「超高密度フォトン産業基盤技術開発」 122-123

新規産業開発研究
地域産業育成探索/実証研究(地域負担関連研究)
半導体レーザーを応用した繊維加工技術の開発
レーザーミシン縫製技術の開発 (フェーズII)

磯部賢二¹⁾, 金子亜由美¹⁾, 三浦清¹⁾, 植田浩安¹⁾

1) 静岡県浜松工業技術センター

Abstract 本研究は小テーマ「レーザー染色加工技術の開発」と同じく地域の伝統産業である繊維産業の活性化のために、レーザーを応用した縫製技術を開発することを目標に進めた。プラスチックのレーザー溶着技術をベースに、幅1?のシート状接着剤を2枚の綿布の間に挟み、布の上からレーザーを照射して接着剤を溶融し接着縫製する方式で実験した。最適な接着剤およびレーザー吸収剤を選定し、レーザー出力、加圧力等、照射条件の最適化を検討した。
その結果、接着強度は超音波ミシンを使用した場合よりも大きい強度が得られた。糸縫いと比べると2/3の強度であった。
次に、糸では縫製が困難なプラスチック材料と布の接合実験を実施した。加圧しながらレーザーを照射させる実験装置を試作し、その結果、布とプラスチックを接合させることが可能となった。