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平成12年度事業開始
静岡県 「超高密度フォトン産業基盤技術開発」
  106-107
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新規産業開発研究
地域産業育成探索/実証研究(地域負担関連研究)
地域光産業振興に関する研究
多波長同軸照射高速ハイブリッドレーザー加工機の開発 (フェーズI 12年度で終了)

三浦 宏1), 上野 貴康2), 田光 伸也2), 掛澤 俊英2), 鈴木 正保3), 佐々木 純司3), 渡部 義孝3), 田光 謙吾3), 野沢 秀夫4), 北村 裕幸4), 尾崎 晃一4), 波多野 正人4), 鈴木 紀克4)
1) 静岡大学工学部 電気・電子工学科
2) 静岡県浜松工業技術センター
3) やまと興業(株)
4) (株)トーキン
Abstract  自動車および二輪車製造業では、排ガス、省エネルギー、リサイクル、安全などの対策が使命としなっている。省エネルギー、リサイクルへの対応として、ボディや部品材料にアルミニウム合金の使用が増えている。本研究は、輸送用機械部品のアルミニウム化の趨勢が今後も拡大するとの予測のもとに、アルミニウム材料の溶接における課題を解決する、新たなレーザー溶接加工機の開発を目指した。アルミニウムは表面に酸化膜が形成され易く、これは、現在汎用される(電気)抵抗溶接にとって阻害要因となる。また、汎用レーザーである炭酸ガスレーザー、YAGレーザー(1060nm)の波長に対しては反射率が高く、光エネルギーの吸収がよくない。そこで、アルミニウムの特定吸収波長(830nm近辺)に近い高出力半導体レーザー光とYAGレーザーの複数波長のレーザーを同軸でアルミニウム材料を溶接する加工機の開発を行った。
この試作機によるアルミニウム合金材料の溶接特性をもとめるため、レーザーによる溶け込み状態の試験、板材およびパイプ材の溶接試験を行い複数波長の同軸照射の有効性について検討した。

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