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平成12年度事業開始
静岡県 「超高密度フォトン産業基盤技術開発(別冊)」
  189-226
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超高密度フォトン利用実証レーザーシステムの開発
超高密度フォトン反応制御技術の開発
応用のための計測・制御技術の開発
短寿命放射性同位体生成のための計測・制御

青島 紳一郎1), 藤本 正俊1), 伊藤 晴康1), 浦上 恒幸1), 高橋 宏典1), 松門 宏治1), 沖原 伸一朗1)
1) 光科学技術研究振興財団
Abstract  フェーズIにおいては、<1−2>高密度フォトン反応制御技術の開発のサブテーマ<1−2−a>計測・制御技術の開発における小テーマ
(1)時間波形に関するパルス特性の計測と制御
(2)空間強度分布に関するパルス特性の計測と制御
として進めた。フェーズIでは、<1−1>で開発する高強度フェムト秒レーザーと、<1−2>で開発する計測・制御・解析系などを一体化した実証レーザーシステムの概念設計を行い、要素技術を抽出し、必要な技術開発をおこなった。特に、<1−2−a>では、フェムト秒パルス光の計測・解析・制御技術、超高密度フォトンと物質との相互作用の計測・解析・技術、フィードバック技術、これらの一体化技術の開発をおこなった。
実証レーザーシステムに必要とされる、高強度フェムト秒光パルスの時間波形を制御する技術を研究・開発するとともに、光パルスの時間波形を詳細に計測する種々の技術を系統的に研究した。また、時間波形制御の有効性を確認する実験を試行し、フィードバック制御についても検討した。フェムト秒時間分解偏光画像化計測法(FTOP: Femtosecond Time-resolved Optical Polarigraphy)は、参画企業が有する媒質中を伝播する高密度パルスのスナップショットを観測する新しい計測法であり、パルス光の瞬間強度分布に関して、フェムト秒の超高速時間分解・マイクロメートルの高空間分解での非侵襲計測が可能である。ここで、FTOPは新規な計測法であるため、未だその可能性を十分に利用していない。そこで、系統的なデータ取得により、フェムト秒パルスの振る舞いに対する新たな知見を得ることをおこなった。
また、デフォーマブルミラー等による光の空間特性の制御をおこなった。このために、波面センサーで空間特性の計測も合わせておこなった。
これらの計測・制御結果は、実証レーザーシステムの実現に対して、重要な情報として利用することができる。

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