TOP > 巻一覧 > 目次一覧 > 書誌事項


平成12年度事業開始
神戸市 「再生医療にかかる総合的技術基盤開発」
  219-223
[Image PDF (1458K)


新規血管構成細胞分化誘導因子を用いた血管再生療法の開発
マウス長鎖cDNAクローン及びそれがコードする蛋白質に対する抗体並びに情報を用いたマウス血管細胞分化関連遺伝子の研究

岡田 光浩1), 植村 明嘉1), 古閑 比佐志1)
1) (財)先端医療振興財団
Abstract  H14年度末から千葉県地域結集型共同研究事業(かずさDNA研究所)と上記研究テーマについての共同研究を開始した。千葉県地域結集から提供されたマウス長鎖cDNAデータベースと当方のES細胞遺伝子発現データベースを利用したデータ解析システムは、千葉県地域結集所有のmKIAA遺伝子群の中から、複数のmKIAA遺伝子が血管分化過程に関与することを見出した(in silico)。
この研究テーマからは、両者所有のデータベース情報の共有により、mKIAA0620(遺伝子名)が血管増殖分化に関連することを見出し、新規遺伝子とした両者による特許出願を終了した(2003-371040)。さらに、この遺伝子の全長cDNAクローニング遺伝子配列解析とマウスを使った実験結果から、この分子は細胞膜結合タンパク質で、発生初期の血管形成時期において、新規血管内皮細胞特異的マーカーになることが判明した。

[Image PDF (1458K)

Copyright (c) 2006 独立行政法人 科学技術振興機構