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平成12年度事業開始
神戸市 「再生医療にかかる総合的技術基盤開発」
  167-174
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ES細胞からの内胚葉系細胞の分化誘導技術の確立
ES細胞からのインスリン産生細胞の分化

宮崎 純一1), 倭 英司1), 宮崎 早月1), 蒋 菁菁1), 高山 いずみ1), 大西 幸子1)
1) (財)先端医療振興財団
Abstract  糖尿病はわが国においても急増の一途をたどり、それに伴う合併症が増加し、羅患患者のQOLの低下のみならず、医療費の増大にもつながり、今後の大きな問題になる。その原因の多くは臍ベータ細胞からのインスリン分泌不全が関係し、インスリン産生細胞を補充することで血糖制御は改善する。ES細胞は多分化能を持ち、様々な細胞に分化することが知られている。そこで、本研究ではES細胞からインスリン産生細胞を再現性よく効率的に分化させる手段を考案することを目標とする。
転写因子は細胞分化に必須の因子であるため、我々は転写因子遺伝子導入による分化誘導を行うこととした。しかし、ES細胞はクローンによりその分化形質が異なることや外来遺伝子の発現が制御されることなどが知られており、フェーズIでは遺伝子導入の方法論の確立を目指した。またフェーズIIでは、それらの方法論を用いて、インスリン産生細胞の分化誘導方法の確立を目指した。

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