| 精密濾過、分離膜技術の研究開発 精密濾過、分離膜技術の開発、 精密濾過、分離膜技術における膜透過流束の向上に関する研究、 精密濾過、分離膜技術の高性能化に関する研究
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| 向井 康人1), 入谷 英司1), 片桐 誠之1), 富田 美穂2), 米川 均2), 野口 基治2), Than Ohn3) |
| 1) 名古屋大学 2) 日本ガイシ(株) 3) (財)科学技術交流財団 |
| Abstract 本研究では、ハイブリッド型リアクター及び難分解性物質の微生物処理による処理水を、さらに循環再利用可能な親水用水レベルまで高度処理する技術の開発を目的としている。本WGの研究開発の特徴であるディスポーザーの導入は、廃水の負荷の著しい増大に繋がり、処理水中の有機物や微生物等の濃度は通常の生活廃水を処理した場合に比べ高くなることが予想される。そのため、このような負荷の高い処理水にも対応できる高度処理技術の開発が必要となる。 精密濾過による処理を行う場合、大腸菌等のバクテリア類や懸濁微粒子など膜細孔より大きな物質は膜面上で完全に捕捉することが可能であるが、有機性高分子物質は、膜細孔より小さく膜を透過してしまう可能性もあり、そのような物質に対しては、強力な高分子凝集剤のPolyaluminum chloride (PAC)による処理を施し、凝集・粗大化させることにより膜面上で捕捉することができる。膜面上で捕捉された物質は濾過ケークを形成して濾過効率を著しく低下させるので、これを除去し、膜面を洗浄する必要がある。そこで本研究では、処理水の一部を用いた逆洗操作を導入し、これを周期的に繰り返し行うこととした。周期逆洗型精密濾過操作の最適化を図るためには、膜面上に堆積する生成ケークの特性や膜閉塞機構を究明する必要がある。本研究では、実験的に求めた生成ケークの特性や膜閉塞機構の結果に基づき、消費エネルギーの最小化と処理水質の向上の観点から、最適な濾過操作条件、逆洗条件などを決定する。次に、ラボ実験により得られた基礎データに基づき、実証試験を行うためのオンサイトマルチモード精密濾過システムを設計・製作する。オンサイト実験では、物理逆洗で除去しきれない不可逆的なファウリング物質による処理効率の低下に対して、物理・化学併用逆洗操作を導入するなど、膜閉塞防止策を検討する。以上より、実用化をめざした高性能な精密濾過処理技術の創製を図る。 | | | |