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平成11年度事業開始
愛知県・名古屋市 「循環型環境都市構築のための基盤技術開発」
  pp.89-90
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排熱の高度利用技術の研究開発
広域常温熱輸送システムの研究

フーマン ニクザット1), 田村 守淑2), 相見 優2), 田中 洋一2)
1) (財)科学技術交流財団
2) 東邦ガス(株)
Abstract  工場地域では製造過程において100℃以下の低温の熱が多量に発生する。しかし、製造現場における利用価値は少なく、排熱利用がほとんど行われていない。一方、その温度域の熱は一般家庭や事務所等の住居地域における冷暖房、給湯用の熱としては利用価値が高い。効率的な熱輸送法があれば、工場地域で発生し廃棄していた熱を住居地域へ輸送し有効に利用することが可能となる。その結果、省エネルギー、CO2の低減、都市部のヒートアイランド現象の緩和に寄与できる。
そこで、蒸気や冷水を熱輸送媒体とする従来型と異なり、アンモニア水溶液の濃度差により熱を輸送することで、放熱がなく広範囲に熱輸送が可能な広域常温熱輸送システムに関する研究を行う。

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