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平成11年度事業開始
愛知県・名古屋市 「循環型環境都市構築のための基盤技術開発」
  pp.77-78
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廃棄物の高温ガス変換分散型エネルギーシステムの研究開発
乾式脱硫用活性コークスの製造プロセスの研究開発

森 滋勝1), 板谷 義紀1), 小林 信介1), 小林 潤1), 羽多野 重信1), 浜井 満彦2), 近藤 元博2), 山口 正隆2)
1) 名古屋大学
2) トヨタ自動車(株)
Abstract  本研究は、廃プラスチックやバイオマス等の有機系廃棄物を燃料とした高温ガスプロセスにおけるガス精製技術の開発を目的としている。有機系廃棄物をガス化し燃料電池発電を行う場合、生成ガス中に含まれる硫化水素は、燃料電池の機能低下を招くだけではなく、装置の腐食や劣化等の原因となるため数ppm以下まで除去する必要がある。従来型の脱硫化水素装置は、一般的に湿式であり、水処理を伴うためランニングコストが嵩むことや処理設備の大型が問題となっており、地域分散型発電を構築する上で大きな障害となっていた。一方、乾式脱硫化水素プロセスは、ランニングコストを大幅に削減することができ、また装置をコンパクトにすることが可能であることから、分散型発電システムを構築するために必要不可欠な開発項目である。本研究では、乾式脱硫化水素プロセスの一つである活性コークスによる硫化水素除去を目的とし、未利用バイオマスの有効利用の観点からバイオマスを原料とした低コスト活性コークスの製造を行った。

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