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平成11年度事業開始
愛知県・名古屋市 「循環型環境都市構築のための基盤技術開発(別冊)」
  pp.519-528
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里山管理技術開発のための実証的研究
池上 博身1), 小松 康彦1)
1) トヨタ自動車(株)
Abstract  当地域結集研究の発足に先行して、1998年(平成10年)からトヨタ自動車KK が、豊田市郊外の自社所有の里山森林(フォレスタヒルズ)内で開始したプロジェクトである。里山の森林管理について、針・広葉樹林の混交化、肥培、遷移の抑制・推進、景観管理等、また湿地管理については、その復元や維持、貴重植物の保全等、それぞれ試験区を設置して実証的に調査研究を進め、管理技術を開発することを目的とする。そのために、植物相調査、貴重種調査、森林調査区の毎木調査、リター回収、生物暦の記録、主要樹種のデンドロメーター観測とSPAD値測定等、経常的モニタリング調査を継続して、基本的データを集積している。その他、貴重種シデコブシ保全のための新試験地設定と花付き状態の観測、哺乳類(タヌキ)捕獲・発信機取り付け・追跡調査にも着手している。当報告では、森林調査区の調査結果を中心に扱う。

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