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平成11年度事業開始
愛知県・名古屋市 「循環型環境都市構築のための基盤技術開発(別冊)」
  pp.484-495
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地理情報システムによる里山管理マップの作成と循環型社会における里山管理手法の提案
朴 昊澤1), 後藤 尚弘2)
1) (財)科学技術交流財団
2) 豊橋技術科学大学
Abstract  里山は、かつて薪炭林や農用林として利用、管理されてきたが、近年の都市化の進行や生活・農業形態の変化に伴い、開発又は放置されてきている。このような状況の中で、生活に身近な里山を残そうとする動きが広がっている。里山を保全していく方法の一つとして現在、里山を公共の緑地として指定し、市民参加により管理する方法が注目されている(里山を管理することは保全と同義)。緑地としての里山が増加することにより、市民の自然とふれあえる場が増加し、森林に対する国民意識の向上が期待されている。里山の保全を促進させるためには里山保全に関する情報を提供する情報システムを構築することを目的とする。対象は以下の方である。
○里山保全に関するボランティア活動を考えている一般の方、
○里山の管理に携わる行政の方その手段として「里山管理マップ」(里山GIS)を作成すると共に、本テーマにおいては管理に必要とされる各種技術を網羅したデータベースの整備を試みた。これは里山の保全・利用・観測に関する技術データベースであり、機能や特性ごとに分類した上で、インターネットで閲覧可能な書式にまとめた。更に市民参加の里山管理が実施されると、行政による緑地管理のコスト削減にも貢献できると考えられる。このような緑地を効果的かつ効率的に整備するためには、アクセスの容易さや利用目的などを考慮した、里山の緑地としての利用可能性の評価が求められる。よって、本研究では市民へのアンケート調査から、里山の利用可能性を評価した。

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