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平成11年度事業開始
愛知県・名古屋市 「循環型環境都市構築のための基盤技術開発(別冊)」
  pp.445-454
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樹木活性度計測技術
依田 康宏1), 堀場 隆広1), 松生 秀正1), 山本 昌治1), 盛田 耕作1), 今西 秀明1), 倉橋 洋一2), 松永 重信3)4)
1) 愛知県産業技術研究所
2) 愛知県西三河水道事務所
3) (財)科学技術振興事業団
4) (独)科学技術振興機構 研究成果活用プラザ東海
Abstract  森林樹木の生態の中でも、樹木の活性度は活力又は健康度と言われ、樹形、葉色、葉形、葉の大きさ等から診断される。樹木の活性度を観測することは、樹木が健康に成長しているかを判断する重要な手がかりとなるが、一般に活性度等の森林樹木の生態計測は、専門家により多くの時間をかけ、非定量的、非効率的な方法で行われているのが現状である。本研究では、樹木全体の活性度の効率的な計測が行えるように可視光領域にも感度を持つCCDカメラを使って可視光画像を入力し、スペクトル特性から画像処理により樹木全体の活性度画像を求めた。開発したシステムにより樹木の活性度画像を表示したところ、活性度のある樹木の判別が可能なことを確認できた。活性度は一般に近赤外領域を用いて測定することが多いが、可視光領域の画像だけからでも、活性度の評価ができることを確認した。また、年間を通して桜の木を計測したところ、桜の開花、緑葉、紅葉、落葉等の活性度の違いに基づく季節の変化が見られた。更に、常緑樹と落葉樹を計測したところ、活性度の違いに基づく相違が見られ、システムにより樹木の活性度の測定が可能であることを確認した。

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