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平成11年度事業開始
愛知県・名古屋市 「循環型環境都市構築のための基盤技術開発(別冊)」
  pp.319-335
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水熱固化法による機能材料化及び安定化技術の開発
笈田 幹弘1), 前浪 洋輝1), 田中 英昭1), 三浦 正嗣1), 井須 紀文1)
1) (株)INAX
Abstract  現在、大量生産・大量消費・大量廃棄による化石エネルギーの枯渇及び廃棄物の増加が大きな問題となっており、このような環境への負荷を低減する循環型社会の構築が求められている。その取り組みとして、本研究では、都市から排出される無機廃棄物を対象とし、これらを水熱固化法によって機能性を有する土木・建築材料として再資源化することを目的とした。水熱固化法は、SiO2,Al2O3を主成分とする原料にCa(OH)2を添加・混合し、プレス成形した後に200℃以下の飽和蒸気圧下で水熱処理して固化する技術であり、特長として、廃熱を利用できる低エネルギーの固化技術であるため焼成と比較して1/5のエネルギーで材料化できること、SiO2, Al2O3を主成分とする幅広い無機廃棄物に対応できること、ナノサイズの微細孔を制御することで機能性を付与できること、生成相を制御することで重金属類を安定化できる可能性があること等が挙げられる。この水熱固化技術を用いて下記項目を満足することを最終目標とした。
・廃棄物配合率90%以上。
・高い機能(調湿性、保水性など)を有する。
・実使用場面において有害な重金属類の溶出が許容量以下である。

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