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平成11年度事業開始
愛知県・名古屋市 「循環型環境都市構築のための基盤技術開発(別冊)」
  pp.258-271
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無機廃棄物によるケミカルフィルター製造技術の研究開発
固体廃棄物を原料とする酸性ガスの高温乾式吸収剤の開発
化学置換法による無機固体廃棄物からの重金属揮発除去技術の研究開発
無機固体廃棄物中重金属の除去・回収システムの構築

大屋舗 卓也1), 松田 仁樹2), 小澤 祥二2), 小島 義弘2)
1) (財)科学技術交流財団
2) 名古屋大学
Abstract  一般廃棄物の大部分は焼却処理,さらには溶融処理されているが,その処理過程で生成した焼却(または溶融)飛灰は,有害な重金属を高濃度に含んでいるため,中間処理後,埋立処分されている。また,製鋼業,製紙業などの基盤産業から大量にカルシウム系固体廃棄物が大量に排出されている。しかしながら,現在,最終処分場の残余年数が少なくなってきていることや資源循環型社会を目指す上で,これら固体系無機廃棄物の有効利用,または資源化を目指した取り組みは必要不可欠である。そこで本研究では,固体系無機廃棄物に含まれるカルシウム分,または重金属の資源性に着目し,(1)代表的な無機系廃棄物である石炭灰の酸性ガス吸収剤(ケミカルフィルター)としての有効利用,および(2)焼却飛灰からの塩化反応を利用した重金属揮発除去技術の開発に向けた検討を行った。

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