TOP > 巻一覧 > 目次一覧 > 書誌事項


平成11年度事業開始
岐阜県 「知的センシング技術に基づく実環境情報処理技術開発 〜人とコンピュータのインターフェイスを大きく高度化させる研究〜」
  pp.70-71
[Image PDF (148K)


全方向ステレオシステム(SOS)の開発及び応用技術
サーベイランスシステムへの応用

棚橋 英樹1), 渡辺 博己1), 平湯 秀和1), 清水 早苗1), 佐藤 雄隆1), 杜 けい秀1), 佐藤 淳2), 池田 尚志3), 金川 誠4), 中村 明4), 川尻 博光4), 田中 靖哲5), 中村 正士5)
1) 財団法人ソフトピアジャパン
2) 名古屋工業大学
3) 岐阜大学
4) 三洋電機株式会社
5) 株式会社電算システム
Abstract  本研究では、SOSを用いたサーベイランスシステムの構築を行った。フェーズIでは、実環境に対処するための要素技術の研究を行った。実環境における照明の変化及び影の部分が混在する画像等を処理するため、画像における人物及び物体の出現、移動、消失により生じた変化領域を、ロバストに抽出する方法(Radial Reach Filter(以下、RRFという。))を考案した。次に、検出された人物を追跡し、環境における複数人物の動線を記録する手法を確立した。さらに、人と物体とのインタラクションによるイベントを検出するため、人物の頭部並びに手領域を抽出し、人物のポインティング動作を認識する手法を提案した。フェーズIIでは、前フェーズの研究成果とSOSを組み合わせた、全方向サーベイランスシステムを構築し、その有効性と実用性を示した。さらに、複数人を認識、追跡等の全方向マルチイベント記述手法を開発した。これにより、SOSを用いたサーベイランスシステムにおける認識、追跡等機能の自動化と高度化を図った。最後に、本研究成果の製品化の可能性について検証した。

[Image PDF (148K)

Copyright (c) 2005 独立行政法人 科学技術振興機構