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平成11年度事業開始
岐阜県 「知的センシング技術に基づく実環境情報処理技術開発 〜人とコンピュータのインターフェイスを大きく高度化させる研究〜」
  pp.52-53
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高精度な手位置の検出技術
手位置推定に関する研究

渡辺 博己1), Jean-Christophe TERRILLON1)
1) 財団法人ソフトピアジャパン
Abstract  人間の動作情報は、その人の意図や状況を推定するのに必要な情報の1つで、特に手の動きは、ユーザの意図を直感的に伝達することができる有効な手段である。手の動作における重要な要素には、形状、姿勢、位置等がある。そこで本研究では、手の位置を推定する技術について開発する。手の位置を推定することで人物の意図を推定することができる動作の1つに、ポインティングジェスチャがある。ポインティングジェスチャは、手の動きによる日常的な動作の1つであり、ユーザの関心領域を相手に伝えるためには欠かせない動作である。すでに、ポインティングジェスチャを対象とした研究がいくつか見受けられるが、これらは、ポインティング方向が限定された領域を対象として行われているため、その領域内のオブジェクトしか扱うことができない。そこで、我々は、室内空間でどの方向でもポインティングジェスチャを検出できるシステムの構築を目指す。ポインティングジェスチャでは、顔と手、対象物が直線上に並ぶと考えられる。つまり、顔と手の位置を推定すれば、ポインティング方向の推定が可能であると考えられる。そこで本研究では、顔と手の位置を推定し、ポインティング方向を推定する手法を開発した。さらに、ポインティングジェスチャでは目と指先を結んだ直線方向に対象物が存在すると仮定し、目と指先の位置からポインティング方向を推定する手法についても開発した。

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