TOP > 巻一覧 > 目次一覧 > 書誌事項


平成11年度事業開始
岐阜県 「知的センシング技術に基づく実環境情報処理技術開発 〜人とコンピュータのインターフェイスを大きく高度化させる研究〜」
  pp.50-51
[Image PDF (157K)


人の注視方向の検出技術
視線分析に関する研究

本郷 仁志1), 田中 靖哲2), 中村 正士2)
1) 財団法人ソフトピアジャパン
2) 株式会社電算システム
Abstract  本研究では、視線分析によるインタラクティブな情報提供システムの研究を実施した。この研究は、テーマ(3-2)「視線検出に関する研究」を応用し、人が受動的に情報を眺めている状態で、無意識のうちにインタラクティブに注目情報を取得できるシステム構築の可能性を検証する。たとえば、ユーザが駅にある市内案内地図を眺めている場合、ユーザの注視している箇所を特定し、注視している箇所に関連する詳細情報を次々と拡大表示することで、ユーザに対して積極的に名所、名産品及び催し物等の情報を提供することが可能になる。また、ユーザの注視している軌跡を捉えることにより、自動的に行き先を判別し、目的地までのルートを表示するシステムの構築が可能となり、新しいインターフェースとして幅広い分野での利用ができると考えられる。さらに、ユーザと情報提供システムとの関係を深め実用的なものとするため、視線分析による戸惑い状態検出原理を確立し、情報提供システムへの組み込み及びその一般環境下への応用を目的とした研究を実施した。

[Image PDF (157K)

Copyright (c) 2005 独立行政法人 科学技術振興機構