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平成11年度事業開始
岐阜県 「知的センシング技術に基づく実環境情報処理技術開発 〜人とコンピュータのインターフェイスを大きく高度化させる研究〜」
  pp.38-39
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性別、年代を推定する技術
顔の属性モデルに関する研究

安本 護1), 伊藤 秀昭2), 輿水 大和2)
1) 財団法人ソフトピアジャパン
2) 中京大学
Abstract  本研究では、画像メディアとしての顔属性を画像処理によって自動的に検出・モデル化する基礎技術を開発すると共に、この顔属性モデルと顔概念モデル(丸い顔、若い顔など)の対応関係検索の操作性を支援するためのデータベース化における基盤を確立した。顔画像から、顔属性を画像処理によって自動的にモデル化する基礎技術を開発し、顔属性モデルのデータベースをより実用的なものとすべく、動画像、リアル映像から顔属性となる顔部品の検出技術を確立した。顔画像からHough変換を用いた手法により瞳を検出し、瞳位置を基準に顔部品領域を検出する。検出した領域から顔属性モデルの一つとしてK-L展開を用いた瞳輪郭検出によるモデル化を行った。また、テクスチャ情報に着目し、画像中の一対のエッジ点を線分の端点と仮定し、線分上に位置するエッジ点の密度がしきい値以上である場合の線分を検出するため、長短が混在する皺等の線分を同等に検出することが可能なDigital Template Hough Transform(DTHT)により皺を検出し、モデル化を行った。さらに、この皺モデルを用いることで年齢や性別といった人物属性の推定が可能となった。また、人に優しいユーザインターフェースを考慮し、人の身体および頭部を非拘束とするため、CCDカメラを用い、パターンマッチングによって広い視野で被験者をトラッキングする。更に、パン・チルト・ズーム(PTZ)カメラを用いることで、トラッキングした被験者の顔領域を詳細に取り込んだ。

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