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平成11年度事業開始
岐阜県 「知的センシング技術に基づく実環境情報処理技術開発 〜人とコンピュータのインターフェイスを大きく高度化させる研究〜(IV 成果報告編)」
  pp.9-18
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顔画像認識に関する研究
安本 護1), 本郷 仁志1), 輿水 大和2), 伊藤 英則3), 橋本 恭貴4), 鎌田 一男4)
1) 財団法人ソフトピアジャパン
2) 中京大学
3) 名古屋工業大学
4) メディアドライブ株式会社
Abstract  個人適応型マンマシンインタフェースを実現するためには、ユーザが誰であるかを知る必要がある。そのため、入力されるユーザの顔画像を用いて個人認識を行う。個人認識を行う研究では、正面顔画像を用いたものが多く、主成分分析等を用いることで高い認識率が得られることが知られている。しかし、実環境での実装を考えた場合、ユーザを拘束しないように正面顔だけでなく、多様な方向を向いた多方向顔画像に対しても顔識別の信頼性を向上させることが重要である。本研究では、多方向から取得した顔画像に対して顔認識を試みる。顔認識の手法として、アピアランスベースの特徴量である四方向面特徴と統計的判別器である線形判別分析を用いる。10人の被験者を対象とした実験では、1台のカメラで296°の顔向き範囲に対し、92.9%の認識率が得られた。本研究は、マルチカメラを用いた「顔向き推定に関する研究」と密接に関係しており、その報告に顔画像認識に関しても記述されているため、本節では詳細を割愛する。

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