TOP > 巻一覧 > 目次一覧 > 書誌事項


平成11年度事業開始
岐阜県 「知的センシング技術に基づく実環境情報処理技術開発 〜人とコンピュータのインターフェイスを大きく高度化させる研究〜(IV 成果報告編)」
  pp.73-86
[Image PDF (2029K)


顔および頭部の検出に関する研究
石井 洋平1), 金川 誠2)
1) 財団法人ソフトピアジャパン
2) 三洋電機株式会社
Abstract  顔画像処理技術を用いたマンマシンインタフェースや監視システムにおいて、先ずカメラに撮影された人物の顔領域の検出が行われる。顔検出の実環境における応用を考えた場合、長時間にわたって安定に動作する手法が求められる。そのため、照明や背景などの周囲の変動から受ける影響が小さい手法が必要となる。顔検出のための探索領域の設定に肌色情報を利用することが考えられる。肌色情報は、人物検出を行う際に有用であるが、カメラや照明条件によって検出に用いるパラメータを適切に設定する必要がある。そのため、実環境で利用するためには、動的に肌色情報を獲得し、検出パラメータの調整を行わなければならない。本研究では、肌色情報と動き情報を併用して設定した探索領域から顔画像パターンを検出し、検出結果を利用して肌色領域の検出パラメータを動的に調整する手法に関して検討する。本手法では、顔が検出された領域の画素値を用いて肌色検出パラメータの調整を行うため初期設定が不要であり、カメラや照明条件が変化した場合にも、人手によるパラメータ調整が不要となる利点がある。

[Image PDF (2029K)

Copyright (c) 2005 独立行政法人 科学技術振興機構