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平成11年度事業開始
岐阜県 「知的センシング技術に基づく実環境情報処理技術開発 〜人とコンピュータのインターフェイスを大きく高度化させる研究〜(IV 成果報告編)」
  pp.19-32
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顔画像データベースの構築
松村 博1)
1) メディアドライブ株式会社
Abstract  (財)ソフトピアジャパン研究開発部地域結集型共同研究推進室では「性別推定」「年齢推定」「顔方向推定」等、人の顔の認識を中心とした研究を実施しており、それらの研究は人間の顔を高度にセンシングすることによって、従来に無い新しいヒューマンインタフェースの実現を目指している。このような顔画像処理の研究には、広範な被験者を収録し、かつ顔の向きや性別・年代別等の、撮影条件が適切に制御された高品質の「顔画像データベース」が不可欠であるが、現在このような「顔画像データベース」は存在していない。そこで、人間とコンピュータの高度なインタラクションの実現を目的とする、顔画像処理手法の研究に利用するための標準的な「顔画像データベース」を構築して(財)ソフトピアジャパン研究開発部地域結集型共同研究推進室に、委託試験の成果物として納めた。撮影では、15歳から64歳迄の年代別、性別を均等な人数に振分け、計300名以上の被験者の撮影収録を行った。また、撮影用スタジオのセッティングでは、研究に適した高品質な画像が撮影できる撮影環境(カメラレイアウト、照明環境、背景の条件、等)を作った。さらに、撮影は、以下の2パターンの顔画像撮影を行った。
(1)被験者の顔と視線を、指定したポイントに向けて撮影する「多方向顔画像」
(2)被験者が回転台に座り、台を回転して回転する顔を撮影する「回転顔画像」
上記2種類の態様は複数台のデジタルビデオカメラで同時撮影を行い、接続されている各パーソナルコンピュータのハードディスク内に動画像として収納した。撮影した動画像はBMP静止画像に変換抽出した後、画像データを整理しファイル化を行い、DVD-RAMディスクヘ取り込んでデータベース構築を行った。

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