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平成10年度事業開始
宮城県 「生体機能再建・生活支援技術 −機能的電気刺激システムを中核とする最先端リハ・福祉システムの構築と新産業の創出−(その1)」
  pp.75-76
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インテリジェントFESによる生体機能再建システムの開発
インテリジェントFES基盤技術の開発

二見 亮弘1), 加納 慎一郎1), 大庭 茂男1)
1) 東北大学大学院工学研究科
Abstract
FESによる麻痺肢制御のためには、刺激装置に患者の意図を伝達する必要がある。しかしFESの適応対象が頚髄損傷による四肢麻痺のように重篤な患者である場合には、刺激装置に与える患者の随意的な意思を反映した生体情報に限られてしまうため、思うような制御をすることが困難であった。そこで本研究では、四肢麻痺患者の脳波から制御命令を取得する新しいインターフェースの実現可能性を検討する。脳波の特定周波数帯域成分から外部機器の随意的な制御命令を取得するために必要な解析·処理方式、およびこの手法のFESシステムへの適用可能性について考察する。また、脳波をインターフェースの信号源として利用する場合、短時間で、かつ長期間安定な計測ができるように電極を設置する必要がある。これを実現するために、従来広く用いられてきた銀−塩化銀電極と導電性ペーストとの組み合わせに変わる新しい電極として、ペーストなしで簡単に電極装着が可能で、かつ生体への侵襲が少ない電極の開発を行う。

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