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平成10年度事業開始
宮城県 「生体機能再建・生活支援技術 −機能的電気刺激システムを中核とする最先端リハ・福祉システムの構築と新産業の創出−(その1)」
  pp.68-69
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インテリジェントFESによる生体機能再建システムの開発
最適呼吸FESシステムの開発

山本 澄子1), 松川 周2)
1) 東北大学医学系研究科
2) 東北大学医学部附属病院
Abstract
雑種成犬を対象に横隔神経刺激による横隔膜の収縮実験を行った。麻酔導入後犬を背臥位にし、頚部で横隔神経を露出し神経刺激を行い、横隔膜下面に逢着した筋収縮ピックアップにより横隔膜の筋張力を、胃及び食道に挿入したバルーン付カテーテル内の圧から胃-食道内圧較差を算出し、横隔膜筋収縮の指標とした。
横隔神経に持続1秒間、50Hzの最大上のテタヌス刺激を1分間に12回の頻度で加えると、横隔膜の筋張力は経時的に低下を示し、その後横隔神経刺激を加えないで3時間の安静期間を置いても収縮力の回復は認められなかった。胃-食道内圧較差も同様の傾向を示した。低頻度での評価の方が高頻度での評価より疲労の形成が著しい傾向を示した。以上の傾向は、疲労作成のための刺激条件を下げて横隔膜の筋張力を最大収縮の50%および30%にしても、ほぼ同様であった。

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