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平成10年度事業開始
山形県 「遺伝子工学と生命活動センシングの複合技術による食材と生物材料の創生」
  pp.62-63
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微生物によるヒトコラーゲン作出の利用技術
河東田 茂義1), 内田 英伸2), 横山 亜紀子2), 原 慶明3)
1) 山形大学農学部
2) 山形県企業振興公社
3) 山形大学
Abstract  (1)研究の概要: 遺伝子組み換え技術によりヒトコラーゲン遺伝子を発現させ遺伝子産物を回収し製品化する。
(2)研究の独自性·新規性: ヒトコラーゲン遺伝子発現技術では真核型遺伝子の発現に多用される酵母·バキュロウイルスを用いた方法が特許化されている。遺伝子操作によるコラーゲン生産を商業化するためにはより安価な培地で培養のできる新規生物での遺伝子発現系が求められている。本テーマにおいては無機培地で培養可能な生物であり、過去数年間に外来真核型遺伝子発現技術の進んだ藻類クラミドモナスに注目し、同生物の細胞外マトリックス遺伝子(細胞外分泌·糖鎖付加·アミノ酸水酸化の系のある接合子特異的遺伝子)のメカニズムをとりいれたヒトコラーゲン遺伝子発現系の開発を目指した。
(3)研究の目標: フェーズI、ヒトコラーゲン遺伝子の単離、大腸菌における同遺伝子発現·検出系の確立、緑藻クラミドモナスへの遺伝子導入の準備。 フェーズII、緑藻クラミドモナスへの外来遺伝子導入方法の改良と大腸菌産生コラーゲンの製品化の検討。 フェーズIII、緑藻クラミドモナスにおける細胞外マトリクス遺伝子を用いた外来遺伝子発現系の検討とIV型コラーゲン遺伝子導入プラスミドの作成。

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