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平成9年度事業開始
福岡県 「新光・電子デバイス技術基盤の確立 −新光・電子デバイスの開発による計測・制御・情報技術の創成−(別添)」
  517-521
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高機能の光変換素子の開発
有機ボロン酸誘導体による核酸センシングプローブの開発

福岡県工業技術センター
Abstract  工業技術センターにおけるこれまでの研究で、ピレンボロン酸、ポルフィリンボロン酸が光の照射によりDNAを効率よく切断することを見いだし、特許申請を行っている。
このピレンボロン酸を遺伝子組換え分野において、遺伝子破壊や真核細胞におけるイントロン部を標的としたDNA切断による完全遺伝子の切り出し等に使用する目的で、DNA切断剤の開発を行った。ボロン酸誘導体はインターカレーターであるピレン基、ポルフィリン基と、光照射により核酸を切断するボロン酸基とから構成されており、しかも、その切断活性が糖質などのボロン酸結合性化合物の添加により容易にコントロールしうるという特徴を有している。
これら特徴を生かして、生体におけるDNAの転写活性制御、タンパク質翻訳活性制御さらには酵素活性制御にこれら化合物の応用が可能である。

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