TOP > 巻一覧 > 目次一覧 > 書誌事項


平成9年度事業開始
福岡県 「新光・電子デバイス技術基盤の確立 −新光・電子デバイスの開発による計測・制御・情報技術の創成−(別添)」
  501-508
[Image PDF (345K)] [引用文献


高機能の光変換素子の開発
π共役及びσ共役分子集合系の光・電子機能

産業技術総合研究所ナノテクノロジー研究部門
Abstract  π電子共役系を有する炭素クラスター物質(フラーレン、カーボンナノチューブ)やσ電子共役系を有するケイ素系オリゴマーを対象として、複合構造や自己組織化構造を導入し、それによって発現する新たな光・電子機能の探索と応用可能性について研究を実施した。フラーレン/Si複合膜やフラーレン分散高分子膜の特異な発光特性について、その発現要件を解明したほか、応用可能性について検討を行った。また、単層カーボンナノチューブについては、化学ドーピング、電気化学ドーピングによる価電子状態制御の手法を開発した。これは、ナノチューブの光・電子機能を探索する上で重要な手がかりを与えるものである。ケイ素系オリゴマー(オリゴシラン)の薄膜に関しては、自己組織化構造や過渡光電流測定によって評価した電荷輸送特性を詳細に調べ、分子性多結晶薄膜としては、極めて大きい電荷移動度を有すること、しかも電荷トラップ等の妨害印因子が極めて少なく、理想的な電荷輸送材料になり得ることを見いだした。

[Image PDF (345K)] [引用文献

Copyright (c) 2005 独立行政法人 科学技術振興機構