JST200303 : 平成9年度事業開始<br>福岡県　「新光・電子デバイス技術基盤の確立 −新光・電子デバイスの開発による計測・制御・情報技術の創成−（別添）」 262-284

平成9年度事業開始
福岡県　「新光・電子デバイス技術基盤の確立 −新光・電子デバイスの開発による計測・制御・情報技術の創成−（別添）」 262-284

光機能性無機材料の開発
光機能性ガラス材料
極紫外用光学部材の開発
極紫外用光学単結晶部材の開発

阪本尚孝¹⁾, 森永健次²⁾

1) 福岡県工業技術センター化学繊維研究所
2) 九州大学大学院総合理工学研究院

Abstract 新しい非線形光学材料であるKBe₂BO₃F₂(KBBOF)の実用化を目指し、その単結晶育成方法の検討を行った。第一に溶融引き上げ法による調製に必要不可欠なX線回折パターンを確定するとともに、ホットサーモカップル法を用いて状態図を作成した。この結果を基礎として晶出結晶相に及ぼすフラックス組成の影響を調べ、KBBOF−フラックス系のCCT(連続冷却変態)図よりKBBOF結晶の育成に必要な冷却条件を検討した。しかしながら、いずれの方法においてもmmサイズの単結晶を育成することは困難であり、KBBOFの優れた光学特性を実用化するためには、微結晶体のまま配向分散させて適用をできる材料設計が必要であると示唆された。