JST200221 : 「生命活動のプログラム」平成８年度採択研究課題終了シンポジウム 4-8

未分化細胞からの器官形成の制御

浅島誠¹⁾

1) 東京大学大学院総合文化研究科

動物の初期発生では、受精から幼生期までに形づくりの原型が完成される。その胚発生のプログラムの進行の中で、規則正しい遺伝子発現と器官形成、そして胚の統一性に関わる重要な現象が起きている。中胚葉誘導および神経誘導などの誘導現象である。私達は試験管の中で未分化細胞から様々な器官形成や組織形成を独自の系を開発して行ってきており、今回の研究活動を通して新しく9つの器官と組織(合計14の器官と組織)をつくることを可能にした。研究成果は大きくわけて次の7つにあるといえる。