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「生命活動のプログラム」平成8年度採択研究課題 終了シンポジウム  16-21
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遺伝子発現ヒエラルキーの決定機構:
発現遺伝子はこうして選ばれる

石浜 明1), 和田 明2), 田中 寛3), 嶋本 伸雄4), 禾 泰寿5)
1) 国立遺伝学研究所分子遺伝研究系
2) 大阪医大·物理
3) 東大·分生研
4) 遺伝研·構造遺伝研究セ
5) 埼玉医大·生化学
多くの生物でゲノム全シークエンスが決定され、ゲノムに存在する遺伝子の全貌が推定できる時代になった。次の時代の攻究課題は、ゲノム全遺伝子のなかから、どれが選ばれ、どの程度に発現するかは、どのようにして決まるのかを解明することである。ゲノム全遺伝子の転写包括制御機構の解明を目指し、(1)ゲノムに推定された全遺伝子のなかで蛋白質にまで発現されている遺伝子を同定し、またその発現制御の実態を知ることと、(2)そうした遺伝子発現の順列(ヒエラルキー)が決定される仕組みを分子のレベルで解き明かすことを目指した研究を、並行して実施した。全遺伝子を分析対象とした包括的研究に利用できる素材は、蓄積された全遺伝子についての情報量と、現在の技術水準から、微生物に限られる。そのために、原核生物の代表として大腸菌(Escherichia coli)を解析し、その結果を真核生物と比較する目的で、分裂酵母(Schizosaccharomyces pombe)を解析した。

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