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第2回領域シンポジウム 地球変動のメカニズム 要旨集  2-10
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メソ対流系の構造と発生·発達のメカニズムの解明
吉崎 正憲1)
1) 気象研究所予報研究部第1研究室
激しい降水をもたらすメソ対流系(Mesoscale Convective System;MCSsと呼ぶ)を調べるために、東シナ海·九州の梅雨前線や冬季日本海で見られる気象擾乱を対象に、ドップラーレーダー、境界層レーダー、高層ゾンデによる地上からの観測と航空機による機動的な観測を組み合わせて組織的な野外観測を行った。また、観測された事例について、観測データの解析と非静力学数値モデルによる再現実験や感度実験を行った。これにより、多くのMCSs(梅雨期には前線や地形性のMCSs、冬季日本海では収束帯、渦列、地形性の降水バンドなど)に関して、特徴や内部構造および発生·発達の仕方、その周りの環境場との関係を明らかにした。今後観測事例を増やすとともに、日本域におけるMCSsのモデル化を図りたい。

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