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平成13年度シンポジウム 分子複合系の構築と機能  79-79
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ヘキサエチニルベンゼン誘導体の効率的な合成法の開発
園田 素啓1), 稲葉 明子1), 板橋 佳代1), 戸部 義人1)
1) 阪大院基礎工
我々は、非線形光学特性や導電性などの機能が期待されている新規な二次元カーボンネットワーク(1)の部分構造となる、ポリエチニルベンゼン構造を有する巨大パイ電子系分子の合成に取り組んでいる。ポリエチニルベンゼンはディスコティック液晶やデンドリマーのコアとしても興味がもたれる骨格である。一般に、芳香族のポリエチニル化には芳香族ハロゲン化物とアセチレンとの触媒的カップリング(薗頭反応)が用いられているが、その生成効率は高くない。また1の部分構造やヘキサエチニルベンゼンをコアとするデンドリマーを合成するには、アセチレン末端基の置換パターンを制御する必要があるが、そのための一般的かつ効率の良い方法はこれまで知られていない。そこで我々は、芳香族のポリエチニル化の反応効率の向上、ならびに特定の位置に特定の置換基を有するヘキサエチニルベンゼンの合成法の開発を目的として以下の研究を行なった。

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